TUNA SCOPE

REPORT

産直グルメ回転ずし 函太郎Tokyo店にて「AIマグロ寿司」を販売

ISSUED : 2019.3.27

日本の数少ない熟練の職人だけが持つといわれる、マグロの尾の断面から身の質を見極める「目利き」の技。長年の経験に裏打ちされた高度な職人技を、膨大な数におよぶ尾の断面の機械学習によって受け継いだAI「TUNA SCOPE」が、日本有数の港町である焼津の水産工場に導入されました。数百本に及ぶ数のキハダマグロのなかから、AIの確かな目で「最も美味しい」と認定されたマグロが、東京駅地下街の回転寿司店「函太郎 Tokyo」店で『AIマグロ』として商品化。1,000皿の数量限定で、来店したお客様に販売・提供されました。AIの確かなお墨付きを得たマグロを味わった来店客の声を交えながら、大盛況に終わったフェアの模様をレポートします。

美味しいマグロを、すべての生活者に。

水産大国・日本の国民食、マグロ。日本の市場では、仲買人と呼ばれるマグロの「目利き」のプロが、尾の断面から品質を日々見極めて値付けを行うことで、安定した品質が守られてきました。今、熟練の職人が高齢化の一途をたどるなか、職能の存続が危ぶまれているといわれています。
将来にわたって、世界中のすべての生活者が安心して美味しいマグロを食べられる世の中を。そうした想いのもと、約4,000枚に及ぶメバチマグロの尾の断面画像のディープラーニングにより、目利きの修行を独学でマスターした仲買人の後継者AI「TUNA SCOPE」。2019年3月、日本有数の水揚げ港である焼津の水産工場にβ版として初めて導入され、AIによって最高ランクに認定されたマグロが、東京駅地下に構える回転寿司店「産直グルメ回転ずし 函太郎Tokyo店」にて、数量限定でお客様に提供されました。

多くの体験者が、AIの目利きによる味の違いを実感。

開店前から店外に大きな行列をつくった「AIマグロ」提供初日。店外には、AIマグロのロゴをあしらったポスターやタペストリーが掲げられ、通りすがりの人々は興味深そうに足を止め、次第に店外にまで行列が延びていきます。用意した1,000皿の「AIマグロ」寿司は、販売を開始した3月27日からたった5日間で、全皿完売に至りました。

果たして、その感想は--。「いつものマグロと違う!」「きめが整っていてとても美味しい。」といった、これまで食べていたマグロとの違いを実感する声から、TUNA SCOPEの技術や開発背景に対する関心を示す質問、さらには「精度がさらに上がったAIマグロに期待したい」「AIの技術の進歩を応援したい。」といった、今後のテクノロジーの進歩がもたらす未来への期待のコメントまで、数多くの感想が寄せられました。用意したアンケートの561名の集計から、体験者の98%が「AIマグロを食べてみたいと感じた」、80%が「いつも食べているマグロとの違いを感じた」。さらに88%が「より精度の上がったAIマグロを食べてみたい」と、進化していく「TUNA SCOPE」に多くの期待と関心が向けられていることを示す結果となりました。

「TUNA SCOPE」は現在も、日々AIによる品質判定を行いながら、マグロの尾の断面データから細かな特徴量を学習し続け、その精度を向上させています。日本の熟練の職人から教えを受けて育ったAIが、海を越え、世界中のマグロの品質を測るグローバルな指標として活躍する日も遠くないかもしれません。全ての生活者が美味しいマグロを安定して食べられる世の中を目指し、私たちは今後もプロジェクトを続けていきます。

TEXT BY Ryo Sasaki
PHOTOGRAPHS BY Tomoyuki Kato

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